野甫

野甫大橋で伊平屋島と結ばれた野甫集落。

2番目に古い集落であり、他の集落とはひと味違う風景と文化がある。

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島をつなぐ架け橋から

何層にも深まる青と光のグラデーションをのぞむ

 野甫大橋



伊平屋島と野甫島をつなぐ橋。初代野甫大橋は昭和54年(1979年)に開通し、現在の橋は2代目で平成16 年(2004年)に開通した。橋を中心に右側の海と左側の海とで色や波の荒さが変わる。運が良ければ橋の上からウミガメを見ることもできる。橋の上から釣りをする人も多い。


野甫公民館の広場で棒術の練習を する子どもたち
野甫公民館の広場で棒術の練習を する子どもたち
 集落の庭先には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲いている
 集落の庭先には、色鮮やかなブーゲンビリアが咲いている


 

野甫港



隣の伊是名島との玄関口。

渡船で片道15分程度で行き来する。渡船から見る島々の風景も美しい。

前田渡船       伊平屋(野甫港)~伊是名(内花港)間

    乗船神通       片道運賃
1名 5,200円
2名~4名 6,600~7,200円
5名~6名 8,000円
 7名以上  1,300円(お一人様)

前田渡船 tel 090-7585-5572

※運賃は目安となっております。詳しくはお問い合わせください。

※運行時間は約15分(天候により多少異なります)

※予約は1ヶ月前でも可能

※当日予約は1時間前にご連絡お願いいたします

※乗車時間は、お客様の指定となります

※料金とは別に環境協力税100円を頂いております


ジューマ

ジューマ海岸の沖にある無人島。そのカタチからフライパン島とも呼ばれる。

フィーフィーが棲んでいるというガマ(洞窟)がある。歩いて渡れるが満ち潮に気をつけながら帰り道を確保して。

フィーフィー:沖縄本島でいうキジムナーのこと。 伝説上の妖怪、精霊。


 

 


 

芋の神様

 

かつて、水に乏しく稲作が行えなかった野甫島の主食は芋だった。そのため芋の神様を祀っている。


野甫の石垣・石切場



野甫の石垣は直角の石を隙間なく積み上げた珍しいもの。その昔、野甫島には石切場があり、そこから石を切り出して石垣に利用していた。石は穴や隙間がたくさんあり、地元の人からは「アワイシ」と呼ばれている。



本当に伊平屋の人には感謝してる

やましろ かつひで・ゆうこ

山城勝秀さん・祐子さん

東京の企業を退職したあと、夫婦で野甫島に移住して9年目(H27当時)


 野甫暮らしを始めて九年目山城ご夫妻。夫の勝秀さんは名護市出身、妻の祐子さんは神奈川県の出身だ。勝秀さんは長い間、沖縄を離れ都会で働いてきた。

定年退職後はキレイな海が見える家で暮らすことが夢だった。「いろんな島を見てまわったけど、野甫の海が一番キレイだった。泣きたいくらいキレイだた…。」

初めて野甫に来たとき、その海のキレイさに思わず胸が切なくなるほどだった。それよりも移住の決め手になったのは島の人たちの温かさだ。

「移住の下見に来たときに顔見知りになった人がいてね。その人が移住後もよく気にかけてくれてる。海に連れて行ってもらって、貝とったり、モズクとったり、夕食に呼んでいただいたり…。」海はまったくの素人だったが、その人のおかげで今ではいろいろとれるようになって嬉しいと、これまでに自分がとったシガイ(※1)や伊勢海老、テラジャー(※2)の自慢話をする。

 都会育ちの祐子さんが島の暮らしに馴染めるか心配だった勝秀さん。「今では自分よりも島での暮らしを楽しんでるよ。」

と笑う勝秀さんに、「そうだねぇ。」とお互い顔を見合わせて微笑む。

 移住後は集落の豊年祭に参加したり、畑でできたスイカを近くの野甫小中学校に差し入れしたりと地域の人たちとの交流も大切にしている。

「本当に伊平屋の人には感謝してる。」これまでの生活を振り返り、自分たちでできることがあるならと、感謝の気持ちを表す。

 「島の人のように美味しく作れてるかどうか分からないけど…」不安そうに食卓に並べてくれる料理は、自分たちで作ったシブイ(※3)や、とったシガイなどを使っていて、どれもすべて美味しい。祐子さんの謙虚な気持ち、おもてなしの心がこもっている。

 

※1 テナガタコのこ

※2 マガキガイのこと

※3 冬瓜のこと

家のベランダから見る野甫ブルーの海。 日によって違った見え方がするとか
家のベランダから見る野甫ブルーの海。 日によって違った見え方がするとか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


漁も料理の腕前もすっかり島の人に
漁も料理の腕前もすっかり島の人に



海を見下ろせる畑で野菜作りを楽しんでいる。収穫したスイカを学校に差し入れしたり、道路近くの畑に花を植えたり、地域の人たちへの気遣いも忘れない
海を見下ろせる畑で野菜作りを楽しんでいる。収穫したスイカを学校に差し入れしたり、道路近くの畑に花を植えたり、地域の人たちへの気遣いも忘れない
 山城さんの畑でとれたスイカ
 山城さんの畑でとれたスイカ